現在、数多くのデジタル一眼レフカメラが発売されています。これからデジタル一眼レフを購入して写真を始めようと思っている方は、種類が多すぎて迷ってしまうかもしれませんね。
そして、多くの方が疑問に思うのは、メーカーの違いではないでしょうか。
キヤノンとニコンは、現代のカメラ界で熾烈な競争を繰り広げている2つの会社です。量販店に行けば、カメラ売り場で真っ先に目に入るのは、キヤノンかニコンでしょう。
今回の記事では、キヤノンとニコンの違いを、わかりやすいものからマニアックなものまで比較してみます。どちらのカメラがより多くの機能を持っているか、そのヒントになれば幸いです。
ラインナップの説明
キヤノンもニコンも、エントリーモデルから上級モデルまで、さまざまなクラスの一眼レフカメラを発売しています。
各クラスのターゲット層は両社とも同じであり、この2社が提供するカメラは各クラスでライバルとなることが多いです。
両社とも、ライバル機種のない中間層向けのモデルも用意していますが、基本的には同じターゲット層を狙っている印象ですね。
ラインナップの傾向
キヤノンとニコンでは、一眼レフカメラのラインアップの傾向が異なります。
各社のラインアップ展開の特徴をまとめてみました。
エントリーモデルで圧倒的な存在感を示すキヤノン
キヤノンのエントリーモデル
エントリーモデルのカテゴリーでのラインアップの違いが顕著です。
ニコンのエントリーモデルは「D3500」のみですが、キヤノンは2017年と2018年に発売された新製品だけでも「EOS Kiss M」「EOS X9i」「EOS X9」「EOS 9000D」と幅広いラインナップを誇っています。(※2019年時点)
ニコンはエントリーモデルの少なさが弱点と言えます。
キヤノンの豊富なエントリーモデルには、それぞれに特徴がありメーカーサイトにはわかりやすい解説ページもあるので、エントリーモデルから始めるなら、キヤノンにはたくさんの選択肢があると思います。
ニコンは常に想像を超える性能を提供する
ニコンのラインナップ
一方、ニコンは現在、日本のカメラ市場で第2位のシェアを持っていますが、ニコンはカメラの性能に挑戦し続けています。
先ほど、ニコンの弱点はエントリーモデルにあると述べましたが、ミドルモデル以上のユーザーのニーズに応えるカメラを提供し続けていることがわかります。
例えば、2019年時点での両社のフラッグシップモデルは「EOS 1DX mark II」と「D5」ですが、数値的な性能では「D5」が「EOS 1DX mark II」を圧倒しています。
これらの数値は必ずしも絶対的なものではありませんが、カメラを選ぶ際にスペックは非常に重要な要素となります。
先ほど、性能面ではニコンが常に想像を超える性能を発揮していると言いましたが、だからといってキヤノンの機種が悪いというわけではありません。
基本的に、カメラの新製品を発表する間隔が両社で異なり、
- ✅キヤノンがじっくりと新製品を発表する
のに対し、
- ✅ニコンはキヤノンよりも短いスパンで新製品を発表
します。
そのため、キヤノンが新製品を発表するときは、長い期間の空白を埋めるように、性能を大幅に向上させた新製品を発表します。
一方、ニコンは短い間隔で新製品を発表し、きめ細かな性能UPを印象づけているようです。
ニコンの一眼カメラは、最新の性能に自信を持っている
カメラを始めたばかりで、すでにステップアップとしてもう一段上の機材を購入しようと考えている人にとっては、常に最新の性能を持つニコンは最適な選択です。
ニコンの問題点は、アップデートの間隔が早ければ早いほど、使っているカメラが古いモデルになってしまうことです。
機能の違い
さて、ラインナップの違いを紹介したところで、実際にカメラの性能を撮影性能で見てみましょう。
カメラの性能に入る前に、色の見え方や得意なシーンなど、キヤノンとニコンの違いをご紹介します。
色の見え方の違い
機能面でのキヤノンとニコンの違いはたくさんありますが、その中でも特に大きな違いは色の出方です。
キヤノンは華やかな色が特徴で、ニコンは自然な色が特徴
キヤノンは一般的に、鮮やかな色で派手な印象を与えると言われています。
一方、ニコンは、自然な色…つまり見たままの色が出ると言われています。
キヤノンは見た目以上に美しい画像を出力するので、ポートレートなどの人物撮影に適しています。
ポートレートは、肌の色が少し変わるだけでその人の印象が大きく変わるので、キヤノンは色が鮮やかに出るというメリットがあります。
キヤノンは「白」、ニコンは「黒」
両メーカーの特徴として、
- ✅キヤノンは白に強く
- ✅ニコンは黒に強い
前述のように、ポートレートと風景に分けて考えると、キヤノンは明るい部分を強調するポートレートに有効で、ニコンは明暗の差が激しい風景の中で暗い部分を表現できると解釈できます。
また、ニコンは青空の表現が得意な印象がありますが、キヤノンは先に述べたように派手さを演出する傾向があるので、青の色も濃く出ます。
その色が好きな人もいますが、不自然だと思う人もいます。
一方、ニコンは先に述べたように見たままの色が出るので、不自然さがなくなりました。
以前のニコンは、黄ばみが出るなど色の再現性が悪いと言われていましたが、最近のモデルでは色の再現性の問題が解決され、色の再現性でニコンを好む人が増えています。
マニアック知識💡
ニコンのEXPEED(エクスピード)は、実は画像処理エンジンの名称ではありません。EXPEEDはニコンにとっての絵作りの基準なのです。2021年現在、EXPEEDは「6」まで進化しました。
AF性能で重視されることの違い
カメラのAF性能で選ぶ
自動でピントを合わせる機能であるオートフォーカスは、最近のカメラでは非常に重要な機能です。
静止した被写体を撮影する場合には、性能に大きな違いはありませんが、動く被写体を撮影する場合には、速度と精度の両方が重要になります。
速さのキヤノン、正確さのニコン
キヤノンとニコンは、それぞれ異なる特徴を持っています。キヤノンはAFスピードが速く、ニコンはAF精度が高いと言われています。
- 食いついて離さないキヤノン
- 精密なニコン
という風に表現できそうなAF性能です。
AF性能に関してはキヤノンが一歩リードしていると考える人が多いのですが、その理由は蓄積された経験にあるようです。
オートフォーカス機能が普及し始めた頃、キヤノンは研究に力を入れ、オートフォーカスの速度や精度に自信を持っていました。
一方、ニコンは当時、オートフォーカス技術の開発に苦戦しており、技術的に遅れをとっていたと言われています。
その中で、オートフォーカスのスピードに大きな差があり、現在もキヤノンはオートフォーカスで優位に立っています。
スポーツ写真家に信頼されるキヤノンのAF技術
キヤノンのAF性能
キヤノンのAF速度の信頼性について言えるのは、スポーツカメラマンの使用率です。
スポーツ写真の世界では、“AFスピードが命”と言ってもいいほど、オートフォーカスのスピードが重要です。
スポーツ撮影の場合、被写体の動きが予測できないほど素早いため、ドラマチックな瞬間を捉えるためには、瞬時に被写体へピントを合焦させるオートフォーカス性能が必要です。
スポーツ中継の報道関係者に注目してみると、その多くがキヤノンユーザーであることがわかります。
オートフォーカスが重要なスポーツ写真でキヤノンが信頼されていることは、大きな自信につながります。
正確なピント合わせに自信を持つニコン
一方、ニコンでは、スピードとは別の観点から重要視しています。
オートフォーカスの側面はスピードだけではありません。
写真撮影では、正確にピントを合わせる度合いである「AF精度」も重要です。
どんなに速くても、微妙にピントがずれてしまうことがあります。ニコンは、速さでキヤノンに勝てないからこそ、精度でキヤノンを圧倒しようとしているのです。
実際の結果では、ニコンのAFの方が時間はかかりますが(それでもコンマ数秒しかかかりません)、確実にピントを合わせてくれます。
スポーツ写真では遅く感じるかもしれませんが、時間をかけて撮影する写真(風景写真やスチール写真)では、ニコンはキヤノンよりも強いと言われています。
状況に応じたカメラ選び
私は主にオートバイを撮影していますが、AFの速度と精度は重要です。
オートバイの撮影では、被写体が近くにいて速く動いている場合や、遠くにいてゆっくり動いている場合など、いろいろなパターンがあります。
被写体が動いているので、キヤノンが好まれる印象がありますが、ニコンユーザーも多く、操作性やカメラのデザインなど、個人の好みが最終的な判断材料になることが多いです。
両社で異なる操作性
キヤノンとニコンの大きな違いのひとつに、カメラの操作性があります。同じデジタル一眼レフカメラであっても、両社の違いは大きく、ボタン配置を含めて操作性が全く異なります。
特筆すべき最大の違いは、ズームレンズのリングとレンズアタッチメントの回転方向が真逆になっていることです。
キヤノンとニコンでは、レンズシステムの回転方向が逆!
キヤノンのレンズリング回転方向
キヤノンの場合、ネジを締めるのと同じ方向に回すことで、レンズの焦点距離を望遠側に調整することができます。
ニコンのレンズリングの回転方向
一方、ニコンのレンズリングの回転方向は、キヤノンのレンズリングの回転方向と真逆であるため、両カメラのユーザーがお互いのカメラを使用する際には、大きな違和感が生じます。
回転方向に慣れれば、どちらの方向にも対応できますが、ニコン側の欠点としては、回転式のズームレンズでは、ズームアップすると脇が開きやすくなります。
一般的なカメラの構え方は、脇を締めてカメラをしっかり固定すると言われていますので、望遠端ではシャッタースピードやブレが重要になってくるので、カメラをしっかり固定することが大切です。
ニコンの望遠カメラの場合、脇を開くと安定性が低下するため、望遠になればなるほど脇を締め直さなければなりません。
一瞬のチャンスを逃さないためには、微妙な時間のロスが大きな影響を与えるため、これをマイナスポイントと捉える人も少なくありません。
ファンクションボタンの配置
ボタンの配置は、好みや慣れの問題もありますが、キヤノンのボタンがカメラ全体に散らばっているのに対し、ニコンのボタンは極力集中させているようです。
キヤノンはカメラ全体にボタンが散らばっていますが、機能別に分けられています。
撮影に関わるAF設定、ドライブ設定、ISO設定、測光方式などは、すぐに設定できるようにシャッターボタンの近くに配置されており、ダイヤルも含めて人差し指で操作できるようになっています。
ニコンはキヤノンと違い、シャッターボタンの近くにボタンが少ないです。これはおそらく、撮影者がシャッターボタンを押すことに集中できるような設計思想を持っているからでしょう。
撮影に関するボタンは、カメラを持ったときに左手の親指で押せるように、カメラ本体の左前に配置されています。また、ダイヤルのデザインもキヤノンとは異なり、右手の親指でダイヤルを回せるようになっています。
キヤノンは人差し指で、ニコンは親指で
キヤノン・ニコンの操作性
キヤノンは人差し指で操作するように設計されており、ニコンは親指で操作するように設計されています。
キヤノンの利点は、人差し指で操作するので親指を動かさずに済むことと、カメラを支える軸を揺らさずに素早くセットできることです。
ニコンの利点は、人差し指をシャッターボタンから離さずにセットできるので、シャッターボタンを探す必要がなく、すぐにシャッターを切ることができることです。
結論として、キヤノンはカメラのセットアップに要する時間を短縮し、ニコンはカメラのセットアップ後に要する時間を短縮することができます。
マニアック知識💡
キヤノンとニコンでは露出補正の+-の方向性が異なります。
ファンクションダイヤルを回すと露出補正をすることができるのですが、
- キヤノンでは右方向に+補正。左方向に-補正
- ニコンは右方向に-補正。左方向に+補正
レンズリングの方向性も含めて、両者はすべて逆ですね。
どちらかといえば、右方向に+補正・左方向に-補正のほうが一般的です。例えば、ペンタックスのカメラもキヤノンと同じ方向性を持っています。
ここまで徹底的に逆の操作性だと、まるでメルセデス・ベンツとBMWのユーザーインターフェースの違いを思い出してしまいます。
カメラの強度の違い
ここまでキヤノンとニコンの違いを紹介してきましたが、両メーカーのカメラの耐久性についても気になるところです。
カメラ業界のリーダーである両メーカーは、カメラの強度に関する問題が頻発しないよう、様々な対策を講じています。
カメラの耐久性は、ニコンの方が優れています。
ニコン一眼レフの耐久性
結論から言うと、ニコンのカメラは耐久性が高い傾向にあります。
特に、ニコンのフラッグシップ機である「D5」は、シャッター機構をはじめ、あらゆる面で耐久性に力を入れています。
フラッグシップモデルは主にプロが使用するカメラであり、時には過酷な環境下で使用されることもあります。
低温環境や衝撃への耐久性が求められるフラッグシップモデルが、特殊な機構を持ち、価格が高くなるのは当然のことです。
ニコンは、もともと軍需品を製造(関連記事:Nikonってもともと軍需産業の会社だった?武器を作ってたって本当?!)していたこともあり、耐久性が非常に高いと言われており、現在でもNASAがニコンの顧客となっています。
実際、ユーザーによると、ニコンの一眼カメラは撮影時のトラブルがほとんどなく、故障が少ないと評判です。
レンズのレパートリー
一眼レフ用レンズの種類
一眼レフカメラを使う上で欠かせないのがレンズです。メーカーによってマウントが異なるため、それぞれのメーカーに合わせたレンズが必要になります。
- ✅ニコンは不変のFマウント
- ✅キヤノンはEFマウント
両社ともに豊富なレンズラインナップ
キヤノン、ニコンともに、純正レンズのレパートリーは豊富です。
広い範囲を撮影する魚眼レンズや超広角レンズから、遠くの被写体を撮影する超望遠レンズまで、さまざまな種類があります。
正直なところ、レンズ選びのレパートリーは、キヤノンもニコンもあまり変わりません。
例えば、望遠レンズでは、キヤノンが100〜400mmの焦点距離を推しているのに対し、ニコンは200〜500mmを推しているなど、微妙な違いはありますが、撮影できる焦点距離の範囲はほぼ同じで、レンズ交換のタイミングが違うだけだと言えます。
品質についても同様のことが言えます。初心者向けの安価なズームレンズも、上級者やプロ向けの高価なレンズも、それぞれのレベルで高い品質を保っています。
キヤノンのホワイトレンズには夢がある
キヤノンのホワイトレンズ
キヤノンとニコンのレンズの大きな違いは、「レンズの色分け」だけです。
キヤノンの場合、高級レンズは「Lレンズ(Luxury)」と呼ばれるだけでなく、望遠レンズは「ホワイトレンズ」と呼ばれ、白いボディを特徴としています。
なぜ白なのかというと、炎天下の撮影時に黒色のレンズボディだと熱を吸収して鏡胴が歪み、設計した光学性能を発揮できなくなることを考慮しているのです。
しかも、そのホワイトカラーはキヤノンが世界中を探し回り、調合を試行錯誤して生み出した白という開発者秘話が有名です。
白いレンズに憧れてキヤノンユーザーになる人や、白いレンズを持っているだけで優越感に浸る人もいるほど、「白いレンズブランド」は定着しています。
実際、ホワイトレンズを含む「Lレンズ」は高品質を維持していますが、ニコン製のレンズと比べて圧倒的に優れているわけではないので、見た目だけの違いとも言えます。
どっちを選ぶ?
キヤノンとニコンの違いをご紹介しましたが、どちらも製品のコンセプトや方向性が異なるメーカーであることがお分かりいただけたと思います。
それでは、状況に応じてどちらのメーカーを選ぶべきかを見ていきましょう。
人物撮影
色の違いの項でも述べましたが、人物撮影ではキヤノンが優位に立ちます。
色の仕上がりが鮮やかで、肌色が美しく見えると言われています。ポートレート撮影では、肌色がその人の印象を決める要素となりますので、華やかな色味を持つキヤノンを選ぶべきでしょう。
また、ブライダルなどのポートレート撮影にもキヤノンが最適です。
先ほどキヤノンは白に強いと言いましたが、ブライダル撮影では白が際立つ場面が多く(ウェディングドレスなど)、キヤノンの機種の方が綺麗に仕上がる可能性が高いです。
風景
色の違いの項でも述べたように、風景写真ではニコンが有利です。
ニコンは見たままの色を出すと言われていますので、風景の繊細な色を忠実に再現してくれます。
また、先ほど述べたように、ニコンは黒に強く、暗部も正確に再現してくれるので、明暗差の多い風景写真では暗部に強い機材が好まれます。
乗り物
乗り物の撮影では、オートフォーカスの速さと正確さが重要です。
オートフォーカスの違いとして、
- ✅キヤノンは速く
- ✅ニコンは正確
です。
動きの速い被写体にはAFスピードが重要です。
これは基本的に他の乗り物にも言えることです。しかし、戦闘機やモータースポーツなど、スピード感のある被写体では、AFスピードが最も重要になるため、キヤノンのモデルがおすすめです。
ほとんどの場合、これらの被写体は1秒もかからずに通り過ぎてしまうので、いかに早くピントを合わせられるかがポイントになります。
動きに余裕のある被写体を除いて、乗り物の撮影にはキヤノンが有利です。
スポーツ写真
スポーツ撮影では、動きが俊敏になります。それに対応できるようにするためには、AFスピードが重要な要素のひとつです。
スポーツにはさまざまな種類がありますが、どのスポーツにも共通しているのは、予測不可能な動きをすることです。
これに対応するためには、AFスピードに優れたキヤノンのカメラを選ぶことが必然となります。
屋外写真撮影
屋外での撮影は危険を伴います。登山などのアウトドア撮影に必要なカメラの性能は、耐久性と防塵・防滴機能です。
先に述べたように、耐久性についてはニコンが圧倒的に優れています。
障害物が多く、雨や風のダメージを受けるようなハードな環境でも、ニコンはその力を十分に発揮できます。また、石などをぶつけられても、ニコン製は壊れないと言われています。
頑丈なボディや耐久性を考慮したシャッター機構など、長く使うことを前提としたニコンをおすすめします。
夜景写真
夜景写真は、写真の中でも特に人気の高いジャンルです。オート撮影ではなかなか良い写真が撮れないことが多いため、比較的難しいジャンルとしても知られています。
夜景撮影は暗い環境での撮影となるため、カメラの性能によって写真の仕上がりに大きな差が出ます。特に暗い場所で目立つノイズは、夜景撮影の最大の問題点と言えます。
そのノイズを処理する画像エンジンと、ISO感度の性能が夜景撮影の決め手となります。
両メーカーともに性能を競い合って製品を開発しているため、同じような性能で夜景撮影における優劣を判断するのは難しいです。
しかし、一般的な傾向として、長時間露光撮影時にカメラの発熱によって発生する熱雑音を抑えることができるのは、キヤノンの方がニコンよりも優れていると言われています。
一方で、ノイズによる偽色ノイズは、キヤノンよりもニコンの方が抑えられると言われています。
最も顕著に現れるザラザラ感に影響する輝度ノイズは、各メーカーの特徴というよりも各機種の特徴なので、単純に比較することはできません。
とはいえ、近年のキヤノンはエントリーモデルでも高感度に強くなっていますので、手頃な価格で高感度撮影を楽しみたい方にはキヤノンがおすすめです。
まとめ
キヤノン・ニコン比較
永遠のライバルとして長年カメラ業界を牽引してきたキヤノンとニコン。初めてカメラを購入する方は、きっとどちらを選ぶかという問題に直面するでしょう。
ここでは、これまでの特徴を見ていきましょう。
キヤノン一眼レフの概要
- 派手な色使い
- ポートレートが得意で鮮やかな仕上がり
- AFスピードに自信があり、スポーツ写真家からの信頼も厚い
- 人差し指で操作できる設計思想
- ブランド名「L-lens」の存在
- 熱雑音を抑えることができる
ニコン一眼レフカメラの概要
- 自然な色の表現
- 見たままの色が出せるので、風景写真に特化している。
- AFは非常に正確。
- 親指で操作できる設計思想
- 頑丈なボディも特徴の一つ
- カラーノイズを抑えることができる
結局の所どれを選ぶべきかは、永遠にわかりません。
写真という趣味ほど、個人差を生むものはないと感じています。
ですが、それぞれのメーカーの歴史的背景や設計思想について共感できるものがあれば、そちらを使ってみてはいかがでしょう。
Emotifでは、皆さんの写真活動を格安撮影スタジオの提供を通してバックアップしております。
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