foveonセンサーとは？特徴と欠点について

SIGMAといえば、レンズメーカーをまず思い浮かべますが、実は先進的・革新的な撮影素子を搭載した唯一無二といっていいカメラメーカーの一面もあります。

簡単に言うと、通常のベイヤーセンサーが1つの層にRGBの3色を並列に配置しているのに対し、FOVEONセンサーは1つの層に1つの色を配置した3層積層型のセンサー構造になっています。

これにより、すべての画素に色情報を記録することができるのです。

Foveon以外のセンサーはすべてベイヤー型

一般的に、ベイヤーフィルターを使用したカメラは、3原色のうちの1色だけを各画素に取り込み、他の色の値を計算しています（演繹補完といいます）。

つまり、計算された色ということで、本来の色ではないと考えることができます。

一方、Foveonは単板式でありながら、原理的には光の3原色をそのまま取り込んだ画像を生成することができます（Foveon X3は多板式を特殊化したものと考えたほうがいいかもしれません）。

ベイヤー配列のイメージセンサーは、演繹的補完によって画像を生成するため、実際には存在しない偽色が発生します。

Foveonセンサーの場合は原理的に偽色は発生しません。

といった欠点があります。

見方によっては、普通のベイヤー式センサーのカメラのほうが性能が上です。

しかし、これらのデメリットを見てもなおfoveonセンサーを搭載したシグマのカメラは根強い人気を誇っています。

foveonセンサーを通して撮影した写真はいずれも「空気感」があるというレビューが見られますので、フィルムカメラのような質感を求めているユーザーに支持されているのでしょう。

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