皆さんが普段何気なく使っている「カメラ」という言葉。
このカメラという語源が気になったことはありませんか?
カメラ=暗い部屋
カメラ、という言葉はラテン語のcamera obscura(カメラ・オブスクラ、オブスキュラとも)という言葉から来ており、日本語で言えば暗い部屋を意味します。
カメラ・オブスキュラは、ピンホールカメラの原理に基づいて投影像を作り出す装置で、絵を描くなどの実用的な目的で使われていました。
カメラ・オブスキュラという言葉を最初に使ったのは、ヨハネス・ケプラーと言われています。
カメラ・オブスクラの原理
カメラ・オブスキュラの原型は、普通の部屋と同じくらいの大きさの箱の片側に、小さなピンホールがあり、外の風景の一部の光が穴を通って、穴の反対側の黒い内壁に像を結ぶようになっているものでした。
作家はこの箱の中に入り、壁に紙を貼り付けて像を転写し、実際の風景にそっくりな下絵を描くのでした。
カメラ・オブスキュラで得られた像は、原理的には上下左右が反転しています(すりガラスに写った像を裏側から観察する場合は、鏡面反射も加わります)。
像を反転させるには、さらに鏡を使いました。
18世紀に流通した高架式カメラオブスキュラは、持ち運びが可能な上に上下の正しい像を得ることができました。
また、箱の中に鏡が入っていて、箱の上のガラスに像を結ぶカメラオブスキュラは、穴の後ろから見ることができ、ガラスの上にトレーシングペーパーを置いて像をなぞることができました。
これ…なんだか二眼レフカメラのようですよね?
ピンホールとF値、被写界深度
幾何学的には、ピンホールを小さくすればするほど像は鮮明になりますが、像は暗くなります。
レンズが発明されたおかげで、実用的な明るさと鮮明な画像を得ることができるようになりました。
レンズ万々歳ですね。
こうしてカメラの話を紐解いていくと、まさにこの部分はカメラの「F値」と被写界深度ですよね。
フィルムカメラも小さな暗い部屋
こうしてカメラ・オブスクラを考えてみると、フィルムカメラの機構を思い浮かべた人もいるかも知れません。
あるいは、デジタル一眼レフカメラなど。
よく考えてみれば、レンズから撮影像が結ばれるまでの間は「小さな暗室」と見ることが出来ます。
まさにカメラ=暗室なんて、言い得て妙ですね。
このカメラ・オブスキュラと、光に反応して化学変化を起こす物理化学物質…今で言えばフィルム…を組み合わせて、写真機(カメラ)が誕生したのでした。
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