撮影方法を知っていても、その構造や作り方を知っているフォトグラファーは少ないと思います。
今回は都内で随一の安さを誇る真っ白なスタジオ「Emotif」が白ホリスタジオの豆知識をお届けします。
「白ホリ」とはどういう意味?
ホリは、ドイツ語で水平線を意味する「Horizont」(ホリゾント)の略語です。
白ホリスタジオを謳っているところは、床と壁面の境界線が緩やかな曲線で構成されています。
これにより被写体と床との境界に影ができず、無限の空間を表現することができるのです。
白ホリはフォトグラファーがライティングで光を演出するのに適した場所です。
白い壁は光の反射率が高く、白ホリの空間は基本的に外光が遮断されています。
イギリスでは “Cove”、アメリカでは “Cyc”(Cyclorama)と呼ばれています。
職人技の白ホリ構造
- 骨組み組み
- ボード組み
- 下塗り
- 樹脂・パテ塗り
- 乾燥
- 研磨
- 仕上げ
このように、作業はいくつかのステップに分かれています。
すべての作業は手作業で行われ、水平を確認し、床に凹凸がないことを確認します。
この作業により、壁や床の表面の強度が増し、ひび割れを防ぎ、溜まった塗料を落としやすくします。
続いて、パテを塗り、電動サンドペーパーで磨いて平らに仕上げます。
その後、仕上げ用の塗料を塗ります。
Emotifのスタジオも白ホリのように、職人技によって真っ白に壁が塗られています。
真っ白に塗装された広さ20坪の撮影スタジオ「Emotif」について
水平と乾燥が重要
床や壁は、光が当たったときに不要な影が出ないように、職人が手で塗ったり磨いたりしています。
レベラーや電動ヤスリも使いますが、それを使ってもフラットな仕上がりになるのは、職人の感覚と技術の賜物です。
また、工程でネックになるのがパテや塗料の乾燥時間です。
基本的に白ホリには窓がないので、空気の入れ替えができません。
天候や湿度、スタジオの場所、新築かリフォームかなどによって、乾燥時間を読みながら作業を進めていきます。
この部分にも職人のカンや経験が活かされているんですね。
“上質なホワイト”を作る専用ペイント
白ホリ特有の真っ白な空間は、特殊な専用塗料によって生み出されます。
メーカーによって色や質感は多少異なりますが、いずれも耐水性があり完全にマットで、塗料の伸びがよく、厚塗りしてもひび割れしないのが特徴です。
スタジオでは、床面が汚れたり、カメラマンが真新しいホリで写真を撮りたいと思ったりすれば塗り直してくれます。
照明の下でムラを確認しながら、ローラーや刷毛を使って塗料を重ね塗りします。
ここはスタジオスタッフの腕の見せ所でしょう。
塗料が堆積してくると、バールでパテ層まで落とし、数年に一度塗り直しを行います。
白いスタジオは手間暇が掛かるんですよね。
Emotifスタジオも真っ白に塗装されたスタジオですが、気軽に利用していただきたいという想いから、都内エリアで機材料込み!という激安料金でスタジオを提供しています。
ロケハンも常時受付中!品川区五反田にある真っ白スタジオ「Emotif」
近年、人気を集める直角ホリゾント
ホリゾントスタジオの種類として、Rスタジオの他に直角ホリゾントもあります。
撮影のバリエーションが広がるということで、Rと直角ホリゾントの両方があるスタジオを撮影に使うファッション誌が、ここ10年ほど増えているようです。
真っ白な都内スタジオ「Emotif」とは?
Emotif(エモーティフ)は、真っ白に塗装された東京のアンダーグラウンドスタジオです。
Profoto D1やLEDビデオライトなど、最先端の撮影機材込みという格安価格も魅力的です。
平日はなんと1時間3,980円。
この金額で機材込み!Emotifリピーターの方々から「都内で激安、しかもアクセスしやすい!」と評判を頂いています。
各種機材はもちろん、家具や備品はもちろん無料!
常時ロケハンも受付しています。
Emotifスタジオはアーティスト写真から物撮りまで様々な撮影にご利用いただいています。
メディア関係の方はもちろん、プロ・アマのフォトグラファー、Youtuberの皆様に広く利用されています。
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